第十小学校あいキッズでは、毎年もっとも大切にしている取り組み「工作あそびフェスティバル」を開催するかどうか職員で話し合いを重ね、「1年生の時はお客さまだった現2年生が実行委員をしないままで進級すると実行委員の楽しい体験の継続が途絶えてしまう」、そして何より、こんな時だからこそこどもたちに笑顔を届けたい」と、最大限の注意を払って開催しようと決断しました。
例年だと全校生徒、陽光保育園のカモシカ組、近隣の協力者の方々までが対象ですが、今年はあいキッズのきらきら、さんさんオレンジに登録しているこどもたちのみ。毎年4つから5つのコーナーを設けていますが今回は3つのみ。また、お客も学年ごとに時間分けして受け入れるといった対策を取りました。
開催日は11月25日水曜日。2ヶ月ほど前から実行委員を募集したところ、この状況で楽しさに飢えているこどもたちが次々と手をあげ、最終的には2年生が17名、3年生が13名、計30名が実行委員になってくれました。こどもたちの話し合いで決まったコーナーは、“射的”“アクセサリー”“バルーンアート”。そして今は“鬼滅ブーム”のまっただ中。当然ながら、3コーナーともに鬼滅にちなんだアイデア満点のお店です。
実行委員会だって楽しい
実行委員会を何度も行い迎えた当日。今回の飾り付けはクラウンTOGAさんとしても活躍している時間契約職員。バルーンアーティストとしてもプロですからこだわりました。鬼滅キャラで飾られた看板、入り口にはあの藤の花のアーチゲート、体育館にも炭治郎と禰豆子のキャラクターカラーのバルーンが!
おはな紙で作った藤の花
藤の家のばあばがお出迎え
会場は鬼滅の世界
コーナーを受け持つ実行委員もお客様たちもワクワクドキドキ。射的では跳び箱の上に置かれた鬼滅キャラの的を楽しそうに割り箸鉄砲で狙うこどもたち。アクセサリー屋さんでは、短く切った鬼滅キャラのイメージカラーのストローをゴムに通してブレスレット作り。バルーンアートでは、犬やウサギや花も作れますが、一番の人気は刀です。マスクで隠れてはいますが、みんなが笑顔です。
射的は炭治郎
ルールも景品もてづくり
工夫をこらした的
アクセサリーさんは禰豆子
緑と黒のストローをつなげて…
バルーンアートではTOGAさん渾身の作品がお出迎え
刀はこうやって作るだよ
終了後、実行委員に感想をアンケートに書いてもらいました。いくつか紹介しましょう。
●「みんながきてくれてうれしかった」
●「はじめてやって、たのしかった。じょうずにできてうれしかった」
●「バルーンははじめてだったけどいろいろできた。ぜんぜんおしえられなかったけど、みんなでがんばったからできた。1〜2ヶ月くらいがんばったからできたことだと思う。れん習してできたことだから、れん習してよかった。たのしかった」
また実行委員会に携わったスタッフからは次のような感想が寄せられました。
●「学年に関係なく協力して、ポスターや景品を作ったり鬼滅のかっこいい的を作ったりしました。当日は鉄砲の撃ち方を優しく教えたり、消毒してくださーい!と声をかけたり、接客上手な素敵な店員さんでした」(射的)
●「初めてスタッフとしての参加でしたが、こどもたちが本当に楽しそうに各ブースをまわっていたのが印象的でした」(射的)
●「開店準備のとき、みんなの努力の成果の出た看板を見て、これは成功だ!と感じました。みんなにていねいに指導する姿や喜ぶお客様を見て本当に楽しかった」(アクセサリー店)
●「実行委員会に毎回は来られないこどもたちもいた中で、看板作りや装飾作りなど、それぞれの役割毎に楽しそうに準備していたのが印象的でした」(アクセサリー店)
●「当初、少人数の実行委員で行う予定でしたが、こどもたちのやる気がすさまじく、大勢の子が実行委員に参加してくれました。やる気があるから呑み込みも早い。難しい技術も次々に習得して行きます。当日は自然に役割分担ができ、手際よくお店を回して行きました。おとなは見守るだけ。なんとも頼もしい姿でした。今年は色々なことを我慢したこどもたち。例年より小規模でしたが、有り余るエネルギーをぶつけてくれたと思います」(バルーン)
引っ越しして広い新しい体育館で行えた今年の工作あそびフェスティバル。「来年は実行委員になるんだ」と今から言っている1年生もいました。「来年はお化けやしきをやりたい」と言う子たちもいっぱい。来年の秋にはすべてが落ち着いて、いつもの通り学校全体に声をかけて、コーナーも増やしてやれますようにと心から祈っています。