10月のあいキッズといえば“工作あそびフェスティバル”。今年も激動の夏休みが終わり、このイベントについて、昨年までの振り返りも検討しながら、今年はどう取り組むか、綿密に話し合いました。体育館をお借りできた日程の関係で準備期間は1ヶ月程度。
課題1は「工作あそびコーナーをいくつにするか?」
課題2は「コーナーの内容を子どもたちへのアンケートや意見をもとに決めるか?」
課題3は「実行委員の人数をどうするか?」
その結果、あそび工作コーナーは、準備にあまり手間をかけずに済み、こどもたちが気軽にアイディアを発信できて、楽しく準備できるコーナー3つに加え、普段ならおとなが考え指示していたことを子どもで行う運営係を新たに設けました。実行委員は昨年同様3年生以上で、交代するイメージで1チーム8人から10人程度、募集期間内に定員に達した場合、そこで締め切るというもの。意欲のある実行委員で短い準備期間をのりきろうという意図です。またコーナーに必要な道具はこどもたちが作ることを基本とし、人数が適切だったこととこどもたちのやる気で当日までのスムーズに作業を進められました。当日の準備では、下校後すぐに体育館にかけつけ、各コーナーへ。それぞれ、本番をシミュレーションしながら再確認。また、当日だけのお手伝いとして、今まで実行委員をやった経験がある6年生がかけつけ、装飾用のバルーンなど、主に全体装飾の手伝いをしてくれました。(とても頼もしい!!)
<運営係> 11名(3年男子5名、3年生女子3名 4年生女子3名)
運営係は、場内のデコレーションも担当します。「わくわくドキドキできるような入り口にしよう」と張り切るメンバーたち。子どもたち手作りの塗り絵(1年生も色塗りのお手伝い)で作ったガーランド、お花紙で作った色とりどりのお花、バルーンやスズランテープの暖簾で飾った入り口がお客様を迎えます。みんなに配るスタンプカードもメンバーが描いた絵を使いました。迎えた本番当日。1年生から順に入場です。華やかな入り口に「わ〜!」「スゴ〜イ!」と目を輝かせる入場者たち。中に入ると運営係がマイクを使い各あそび工作コーナーを紹介、そして「○○のお店は今すいていますよ」といった声かけや、普段おとながやっている帰宅児童の呼び出しや、帰宅時間のアナウンスまで、堂々としっかりやってくれました。受付でも、お客さんがきた時には「ようこそ」と溌剌とした声で出迎え、案内の様子もかわいいこと。職員代行の係ということで、会場全体を見回る眼差しが頼もしく、少し照れた優しい表情がとても印象的でした。


<ストローブレスレット・アンクレット> 9名(3年生女子9名)
カラービニールで作ったステキな制服を身につけ、そわそわお客の来訪を待つメンバー。そして本番が始まると丁寧に案内。受付では、おとなさながらに「荷物はこちらでお預かりします!」と対応。そのあと、それぞれのテーブルに案内して説明。おとなの指示など必要ないほど率先して行っていました。参加した子どもたちも、好きな色やチャームを組み合わせてオリジナルを作成。「私はシンプルにしたんだよ〜!」「見て見て〜」と腕につけたブレスレットをおとなに見せたり、こども同士で見せ合ったりしていました。


<魚つり屋さん> 12名(3年生女子2名 3年生男子8名 4年生女子2名)
このコーナーでは、海釣り(難しい)と川釣り(簡単)の2種類の釣り場があり、海コースは2分、川コースは1分で何匹釣れるかにチャレンジ。川をおよぐのは、こどもが描いた絵にクリップをつけた川魚で磁石つきの竿で釣り、海をおよぐのは、新聞紙を丸め色紙で包んだ立体的な海魚で、口元に輪をつけてあり、フックつきの竿で釣ります。それぞれの魚には1点から50点までの点数がついています。釣り竿には、昨年のストラックアウトのフレームを再利用しました。点数があると燃える子どもたち。「何点取れた!」と大喜びする姿におとなはしめしめ。釣った魚はメンバーが点数を数えながら水に戻します。まさにキャッチ&リリース! 立体の魚には、ヒトデ、黄金の魚、真珠貝、ウツボ、カメまでいました。こどものアイディアってすごい。


<新聞紙ダーツ屋さん> 6名(4年生女子6名)
このチームは人数が少なめでしたが、そこはさすが4年生。ダーツ作りから、的のボックス作りまで、上手に進めます。当日もそれぞれの担当をしっかり行い運営していました。このゲームは、3回投げて入った所の点数によって、シールを得点表に貼るというもの。上の学年でも的の穴に入れることは難しく、「もう1回やりたい!」という声が多数。なかなか高得点が出ないだけに、「15点もいったよ!」とカードを見せてくれる子が多かったです。


当日の参加者数は、子どもが約150名で、保護者が3名、学校の先生が3名。先生が参加されると子どもは本当に嬉しそうです。毎年感じることですが、おとなのスタッフが予想する以上にこどもから飛び出してくるアイディアが素晴らしく、また、その中で責任を持って動くのが上手になって行くのが何よりも私たちの喜びです。もちろん、今年のイベントの振り返りでは、また色々な意見が出ると思います。そうした意見を踏まえ、来年はさらに楽しいフェスにしたいと思います。